空気とプロパガンダとネットサービス

こんなニュースを見かけたので、口で言うのは簡単だよねと言われそうな、仕事絡みの考え事をもやもやしてたのでテキスト化しました。

メディアの風景 検索で「空気」読む=武田徹

おそらく若者は、前々から記事に書かれているような検索行動が当たり前になってたんでしょうけど、SEOなどを駆使して誘導を企てる側は先日のB Dash Camp でのGENKINGさんの発言&テッククランチで紹介されたことがキッカケで、企て側の空気の変わり目になった気がしてます(私もその1人)。

既に始まってますが、企て側がinstagramに入り、若者が嫌がる作られた空気をinstagramでも徐々に作っていくわけで、博報堂生活総研の嶋本さんがおっしゃってたような、大人たちにはわからないギャル文字のようなローカルコードをSNS上で作り上げて残るのか、それとも、一昔前の前略プロフのような、大人が全然いない場所に行くかは若者たちの空気次第。違う空気を吸いたいだろうから、たぶん後者になるのでしょうけど。

大人が全然いない場所は日本であればDonutsさんのMixChannelが最有力かなと思ってたんですけど、16年になってからおじさんの耳に話題が届かなくなりまして、ピーク世代がまるっと卒業したのか、ツイキャスで良いじゃんとなったのか、それとも会社側が
あえてニュースを出していないのか勝手にモヤモヤしてます。

大人も若者も膨大な数からアルゴリズムによって導き出された1位よりも、印象的な言葉、写真、動画1つがブロックバスターとなり、世の中の空気が一変するのは今も昔も変わらずで、今でも気づかないうちに楽しいプロパガンダ(企業PRも含む)となっているわけですが、このご時世、印象的な言葉、写真、動画が不特定多数から生まれるのが特徴的ですよね(昨晩の映像の世紀受け売り)。そして不特定多数の中に、空気を作りたい側の人がいるわけで。ここで言うプロパガンダは政治的な内容以外も含みます。

ちなみに、この記事でも紹介されている山本七平さんの著書「空気」の研究は、空気を作りたい、その気にさせたい側の仕事している人にとって必読本だと思います。