ファンもミュージシャンもwinwinの支援型モデル

前回の投稿でミュージシャンのマネタイズについて広く浅く書き出してみました。この投稿で触れていませんでしたが、2010年代後半に広がってきたマネタイズ手法で「支援型」というモデルがあります。

2016年9月27日アプリマーケティング研究所の「SHOWROOM」に関するインタビュー記事によれば、エンタメに関するマネタイズは3つの世代に区分されており、現在は第3世代と呼ばれる「直接支援モデル」が広がっているようです。ちなみに、第1世代がCD・DVDなどのパッケージビジネス、第2世代がライブ物販などの興行ビジネスという区分です。

インターネットの普及で楽曲をパッケージで売りにくくなりました。そんな中、ライブ関連の市場規模が年々拡大していますが、マネタイズには限界があります(チケット+物販少々)。1999年にGLAYが GLAY EXPO’99という単独イベントで1回で20万人もの動員をしました。

現在、ここまでリスクとって興行をうてるミュージシャンがどのくらいいるかは謎です。ノリにノッた状態のGLAYだったからできたとも思えますしねぇ。。

支援型はレコード会社に変わってファンが投資をする

音楽ビジネスは今までパッケージを多く売って繁栄してきました。そのため、パッケージを仕切るレコード会社が、新人育成といった投資を積極的にできました。積極的に投資をしてきたレコード会社が、業界全体でビジネスモデルの転換真っ只中という状況で、積極的な新人育成といった投資をしにくいというのは理解できます。

私が外野から見ていて新人育成のために投資している印象があるのは、ジャニーズ勢やAKB勢です。この2組はレコード会社ではなく芸能事務所やグループ運営会社が主体ですので、最初から楽曲のパッケージ売る以外のマネタイズが確立しています。CD不況でも強いですね。

*ミュージシャンと書くとムズムズしますが、このブログでは音楽アーティストもアイドルもバンドマンも全てミュージシャンと表記統一させてもらっています。

音楽を取り巻く支援型モデルは、上記のように、レコード会社が今まで担っていた、育成のための投資や活動資金調達といった機能を担っていくものだと私は思います。その中で代表的なサービスが、仮想ライブ空間サービス「SHOWROOM」とクラウドファンディングサービスの「CAMPFIRE」です。

ファンは投資先から利益を得ることを必要としていません。活動を続けてくれることが、ファンにとってのROI(投資対効果)です。なお、効果が数値にできないじゃないか!というヤボったいつっこみは受け付けておりません。w

SHOWROOMとCAMPFIREには市場(投資マーケット)の役割もある

SHOWROOMはギフティングという”投げ銭”を通じたマネタイズが可能です。CAMPFIREは楽曲制作のための資金調達にとどまらず、レーベルの立ち上げや、ドキュメンタリー映画作成などといった様々なプロジェクトに対して支援を募り資金調達に成功しています。

SHOWROOMは配信機材とアカウントといった最低限のコストで開始することができます。開始以降は配信に関する追加コストは通信費など以外に発生しません。CAMPFIREは資金が集まった段階で手数料が発生するモデルなので、事前にコストが発生しません。

つまり、楽曲制作や興行のように制作費や企画費が、CDやチケットが発売されるまで回収できるかわからないというリスクを負う必要がありません。活動する側のリスクが非常に少ない(ほぼない?)ので、これらを使わない手はありません。

一方、ファンにとってもこれらサービスを通じて活動支援につながりますし、さらに、ミュージシャンからお礼(リアクション)を受けることができます。パッケージ購入では味わえなかったファンとしての承認欲求が満たされます。ファンにとってもメリットが多いSHOWROOMやCAMPFIREは、音楽を取り巻く環境で、非常に重要役割を担っていくと思います。

パッケージの販売価格x売上枚数が楽曲の価値だったものが、楽曲を聴くだけなら”ほぼ無料”になりつつある時代です。楽曲単体でマネタイズするのが難しい時代に、これから世に出てくるミュージシャンたちのマネタイズ手法は、このような支援型が重要になってくるでしょう。

参考にさせていただきました

伝説の20万人動員ライブ! 「GLAY EXPO ’99 SURVIVAL」を振り返る
http://www.excite.co.jp/News/90s/20160412/E1459763834851.html

月500万円を売り上げる配信者も。生配信アプリ「SHOWROOM」 が語る、第三世代のエンタメビジネスと、人気と認知の高さがベツモノである理由。
http://appmarketinglabo.net/showroom/

創作活動に新たな仕組みと可能性を、クラウドファンディングのCAMPFIREが音楽特化型サービスを開始へ
http://thebridge.jp/2016/08/campfire-music

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