パスポート無しで行ける端っこ、日本でも人があまりいない場所を目指し、旅の大半が移動という弾丸旅行記です。今回は2014年9月上旬に2泊3日で行った北海道の東側、釧路・根室・知床周辺についての旅行記です。ひたすら移動の旅でした。
この旅を夏休みの恒例行事にしようとした私は、1年前に最北端へ行ったので次は最東端に行こうと決めました。日本の最東端、そこはずばり南鳥島!一般人入れません!!ちなみに、気象庁のサイト情報によると4時間ほどで南鳥島に行けるそうです。今から気象庁職員になるのは現実的ではないので、いつかツアー組まれることを夢見てます。ちなみに、最北端の旅も国の主張としては択捉島になりますが、現実的にはパスポートが必要な土地なので2013年時点では宗谷岬を目的地としました。
といったわけで、一般人が行ける日本最東端は北海道は根室市にある納沙布岬(ノサップミサキ)です。稚内にあったのが野寒布岬(ノシャップミサキ)、今回はノサップです。同じ北海道でも全然違う場所。ナビの誤入力でビックリする方多数です。
旅のゴールは納沙布岬と知床
今回は2泊3日です。前回の稚内一人旅と比べて1日行程を増やしました。そのため、ちょっと欲を出してゴール地を納沙布岬と知床の2箇所に設定。毎度のことながら地図上ではそこまで遠くに感じないから不思議です。2泊3日でも車移動&ホテル利用だったので持ち物は最低限で済みます。なんなら手ぶらでも良いぐらいです。
今回、新宿から羽田まではリムジンバスを利用しました。バスだと時間が読めないと思っていましたが、余裕もって出発すれば乗り換えなしで移動できるので、これほど楽な移動はございません。予定よりも早く羽田に到着したので、羽田で待機の定番となりつつあるエアポートラウンジでコーヒーブレイク。
今回の旅の基点を釧路市に設定し、まずは釧路空港へ移動です。釧路空港へのアクセスは前回の稚内と比べて良く、2016年11月時点でJAL/ANA/AIRDO合わせて羽田〜釧路間が1日6便、ANAとタイ国際航空合わせて新千歳〜釧路間が1日4便、JALで札幌丘珠〜釧路間が1日多くて4便あります。他の空港へも不定期で就航しています。ただ、現地の人によると釧路空港は濃霧で欠航がよく起きるとのことです。今回の旅で濃霧による立ち往生がなかったのは幸運かもです。
釧路空港に到着。9月上旬でしたが半袖で過ごしやすい気候でした。今回もレンタカーを手配。動物飛び出しの注意事項を聞きいざ、納沙布岬へ移動。ナビでは早くも目的地まで3時間表示。往復だけで1日終わります。前回の稚内旅でも3時間表示はお目にかかりませんでしたが、早くも道東の洗礼を受けて途中休憩を入れながらひたすら東へ進みます。
休憩で寄った風蓮湖。味わい深い場所でした。
納沙布岬に到着、そして帰りは真っ暗闇に
ナビ上ではすぐ近くにあるものの、なかなか目的地に着かず、住宅地をウロウロしていると突然灯台が現れました。こちらが納沙布岬です。
こじんまりとした可愛らしい灯台です。
根室のモニュメントは北方領土問題に関する碑です。目と鼻の先ですからね。早く日本に戻ってきて欲しいです。
灯台を背に写真を撮るとこんな住宅地。そこまで最果て感はありません。
近くに、望郷の岬公園があり色々とモニュメントがありました。今、平和なんですけど、こういうモニュメントを見ると、何年経っても忘れちゃいけないと思わされるわけです。
日も暮れてきたのでホテルに向かいます。今回のホテルは釧路市内です。つまり片道3時間の道を戻る必要があります。明日の行程のことを考えると、今日中に釧路に戻ってなきゃならんのです。車借りるときに注意事項として言われた、動物が出てくる夜の運転です。なんとまぁ、ちょくちょく正体不明の動物が横切るじゃないですか。事故なく無事にホテルに着きましたが、フロントライト周辺が虫の突撃跡がたくさんあり、3時間でこれかいとげんなりしましたよ…
釧路から野付半島へ
2日目です。googleマップを見ていて気になってた野付半島に、まずは向かう事にしました。最果て感がきっとあると思い、知床以上に気になってた場所です。
ひたすら車で移動すること数時間、オホーツク海に抜けるとこんな野良馬?がお出迎え。道東は動物ばかりに出会います。なお、写真には撮りませんでしたが、途中、リスだかウサギみたいなのが横切って、急ブレーキをかけるというお約束もありました。やっててよかった安全運転。
野付半島に到着。逆光です。海なんだか沼なんだか…なんと形容して良いのかわからない自然の光景が、眼前に広がります。そして、後ろを見ると国後島。近い。もっと先まで行けるのですが知床の行程があったので、ここで引き返すことに。ちなみに、野付半島を上空から見るとこのような形のようです。カマキリですかね。
知床に来たものの…
続いて知床峠を目指します。途中の羅臼にある道の駅で腹ごしらえ。せっかく羅臼にきたので海鮮の丼物をいただきました。
そして、こんなところで例の双子に出会う。
ヤンマー製のエンジン積んだ漁船が多いのでしょう。知床峠に登ると、ぐんぐん気温が下がり20℃近くあったのが車内温度計で10℃を表示。そして、この濃霧である。
何も見えない。
釧路空港じゃなく、知床で濃霧をくらったわい。一応、知床到着がわかるように知床峠の標識撮ったものの、これは悲しすぎる展開です。粘りたいけど当日中に釧路に戻る必要があるため、ベリーショートな私も、ありもしない後ろ髪を引かれる思いで知床を後にしました。
摩周湖に来たものの…
釧路にまっすぐ帰るのも味気ないので、途中寄り道できるところを探すことに。日暮れ前に摩周湖なら寄れることがわかり、今度は斜里町方面に知床峠を下りて摩周湖に向かいました。摩周湖に到着。そして、この濃霧である。摩周湖よおまえもか。
この山道、相模湖ですと言っても通用するんじゃないかと心配になったので、知床峠に続き、こちらでも摩周湖に来た証拠をパシャり。霧の向こうにはきっと絶景があるんです。そう言い聞かせて必死に脳内補完しましたよ。
余談ですが、このあとマリモで有名な阿寒湖に寄りましたが、夜だったもんでまったく撮影できませんでした。一応、行ったよ記念で、湖畔のコンビニで売ってたロブスタースープを撮影…野付半島以降、空振りの連続でしたので、機会があればリベンジしたいところです。
最終日は釧路湿原をぶらぶら
帰りの飛行機のこともあり遠出ができないことから、最終日は釧路周辺を散策することにしました。まずは、小さい頃から気になってた釧路湿原へ。湿原と聞くと沼地で、底なし沼とか毒の沼地とか、ロクでもない発想をしてしまう私ですが、自然溢れる土地ということは私でもわかっています。濃霧でないことを祈りつつ釧路湿原へ移動。釧路湿原は広いため、いろんな場所から見ることができますが、私はナビの都合上、釧路湿原駅を目標に行きました。ちょっとしたダート道を進み駐車場に到着。
少し歩くとログハウスのような駅があります。これが釧路湿原駅です。
通勤通学に使用するには、なかなかハードな場所にありますが、朝晩がメインで日中は走っていないようです。小さい頃の夢を一つ叶え、次に釧路湿原駅すぐ近くの細岡展望台に移動。本日のメインイベントです。
湿原と呼ぶからには湿っぽい土地が広がっていると思いきや、アフリカ大陸の動物番組で見たことあるような原野が広がってました。緑溢れる場所に足を踏み入れたら水草みたいになっているのかもしれませんが、草原と言われて違和感ないような土地が広がっています。それにしても広い。北海道にいることを最後に実感しました。
前回の稚内一人旅で1泊だと物足りないからと、今回の旅は2泊にしましたが、道東は2泊でも足りないことを痛感しました。何より知床の空振りが悔しいです。東京戻ってきて冷静に思うと、知床峠は山だから、天気も変わりやすく粘れば霧も晴れたのではと思うわけで、もうちょっと近場を基点にして再チャレンジしようと思いました。
今回かかった費用
約7万円(お土産除く)
ANAのツアー利用。ガソリン代が結構かかるんです。。
・移動距離
821km
おまけ
北海道の一人旅のお供、セイコーマートは道東でもたくさんありました。釧路名物ザンギを、別海町にあるセイコーマートで済ませたのはここだけの話。