採用広報という今までの人事と違うポジション

あおきまです。求人サイトや人材系サービスに関わってから3年半を迎えました。就職転職市場は売り手市場がずっと続いております。企業側が積極的に動かないと優秀な人材が集まりません。求職者側に選択肢があるため、採用活動でもBtoC向けマーケティング思考が必要になってくるのかと思います。採用枠を絞り一時期買い手市場に転換したリーマンショックの頃が懐かしいですね。

就職活動も転職活動も時代とともに変化しています。SNSやブログなどのおかげで、自ら情報を発信しやすくなっており、今までマスメディア出演していた業界著名人層の他にも、情報を発信している優秀な人が、採用活動をしている企業に、発見されやすい状況になっています。なお、実務能力が無いものの、優秀に見せるのが上手な方も、残念ながら増えている気もしてます(これは体感値)。逆に、企業側もSNSやブログなどのおかげで、アピールしやすい時代となっています。

採用にマーケッターのようなマインドセットが必要になる

売り手市場が続いている状況下で、大手サイトに掲載し、大手のイベントに出展をしているだけでは、優秀な人材が集まりません。BtoC思考の施策が必要になります。そんななか、エンタメコンテンツの世界では180°回って、今ではブロックバスターの時代です。ネット社会を表す言葉で”ロングテール”という言葉もありますが、2010年代後半は、エンタメコンテンツはマスメディア全盛期のような売れ方をしています。これは、大量のアノニマスによって、SNSや口コミサイトで評判評価が可視化されつつ、ソーシャルグラフを通じてエンタメ体験が伝播していくからです。ブロックバスターは一人勝ちという言葉とも言い変えられます。この流れは、就職・転職市場に同じことが言えます。つまり、就職・転職企業に人の流れの偏りが出てしまうということです。

ツールが発達し一括応募機能が就職・転職サイトであったとしても”しっかりと”就職・転職活動できる企業数は限られています。ランダムに選んでいるわけではないものの、いわゆる、生活者の購買行動における、エヴォークトセットに入っていなければ、一括応募ですらされないわけです。その、エヴォークトセットに入るためには、ブランド・エクイティを高める必要があり、いわゆるブランディングの要素が大きく関わってくるのです。この領域となると、人事というよりも広報や宣伝領域がだいぶ強くなってくるため、採用広報という呼ばれ方をしているのではと思うわけです。

ツールを駆使しつつも、いくつものチャネルで採用活動を行う

いろんなサービスやツールもありますので、人材転職会社を通さずともダイレクトに優秀な人材にアプローチできる時代になりつつあります。そうは言ってもツールが多すぎて面倒に感じたり、直接企業とやり取りするのを避けるために、あえて人材紹介会社に登録をするケースもあるようです。全てがいわゆるダイレクトリクルーティングになることはありませんが、採用広報という立ち位置の人があらゆるツールやコミュニケーションの場を通じて、企業アピールをしていくわけですね。

そんなわけで、自分のような求人転職系コンテンツのプロデューサー&マーケッターというキャリアは、採用広報にピッタリな気もするんですが、デザイン系の方みたいに事業会社に取り込まれていくのですかね…

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