すんごい久々のブログ。ちゃんと自分がいる業界のことを調べてみようと思いました。一度は世話になったことがある外食情報サイト。2013年8月17日時点、Similar Webのグルメカテゴリで日本の外食情報サイトのトラフィックランキングはこの通り。
トラフィックは今や食べログが一番なんですね。今回深堀りしませんがクックパッドが2番目に。昔はホットペッパー&ぐるなびの2強だったと思いますが、食べログ&クックパッドがトラフィックで上位になっているあたり、CGMの方がニーズがあるんですかね。それとも、投稿時の管理画面操作などのトラフィックもカウントされているのかな。それであればこ自然と多くなるってのはうなずけます。内訳公表しないでしょうけど。
大手外食情報サイト比較に話を戻します。
この3社の概要はこんな感じ。
◆食べログ
検索流入とダイレクトで約90%
SEO強いっ
◆ぐるなび
検索流入とダイレクトで約80%
リファラーが約18%
◆ホットペッパー
検索流入とダイレクトで約70%。リファラー24%。
ホットペッパーはグルメよりもビューティ事業の方がメインになっているんじゃないかと思う。
食べログはgoogleがよっぽどヘソでも曲げないかぎり、外食店を探す欲求が尽きないかぎりは他の2サイトよりも安定的に流入を確保できます。ましてやトラフィックが一番多いってことは、きっと検索結果も最上位で表示されていることでしょう。
では、他の2サイトのリファラーを見てみるとこんな感じです。
◆ぐるなび
◆ホットペッパー
パーセント表示されてないのでどのくらいの規模かわかりませんがポイントタウンから結構流入稼いでますね。ポイントタウンはアフィリエイト系サイト。つまり、結構な広告宣伝費をかけているってことです。しかも、この2社ともに、食べログからの流入が結構あるんですね。
食べログからの流入っていうのはこういった部分。
一方、ぐるなび&ホットペッパーから食べログへの流入というのはない。
マネタイズの違いで、ぐるなび&ホットペッパーから食べログへ流出させてしまうのはマイナスですが、食べログからぐるなび&ホットペッパーへ流出させてもマイナスは全然ないんですね。ぐるなび&ホットペッパーとしては、サイトをみてお客さんがお店に来てもらう(来店促進)に繋がることで加盟店からお金をいただくモデル。そこをお店で効果を確認するのが、クーポンだったり予約時に一度は言ったことある「ぐるなびを見てお電話しているんですが〜」の一言だったりします。食べログにユーザが流れて「食べログを見て〜」なんて言われてしまったら元も子もないんです。なので、食べログへのリンクなんてもっての他です。
お店からしてみたら、お金払っている以上ぐるなびの&ホットペッパーを見て来店してくれないとお金払っている意味がない。しかし、お客さんが検索して最初に訪れる外食情報サイトは、食べログの方が多い。お客さんにしてみればどんなお店かわかれば良い(クーポン使えればなお良し)。極論、食べログはお店が無料で掲載されるわけですから、食べログ一択でもいいわけです。…ネガティブな情報さえ載らなければ。そのネガティブを排除させる仕組みを提供することで食べログは飲食店に対してのマネタイズをする。お店にとってみたら価値を上げるための費用ではなくマイナスをなくすだけの費用でしかないのでたまらんですよね。
お客さんとしてはポジティブな情報もネガティブな情報も知りたい。飲食店に限らず、旅行も、家電も既に体験済みの人の声を聞いて参考にしたい。失敗したくないと思えば思うほど、その気持ちが強くなり、口コミが重要視されてます。こんなパワーバランスが現在の外食情報サイト界隈でできあがっているわけです。
お店の理想型は看板(ブランドや味)でお客さんを呼べれば一番良いんですがという、今までの流れからしたら元も子もない話で閉店ガラガラ。