WebやIoT界隈の方にはすっかりおなじみのIFFFT(イフト)。2010年にアメリカで生まれたサービスで、ざっくり言うとTwitter、Instagram、GoogleカレンダーなどのWebサービスや、AmazonECHOなどのスマートスピーカー、お手製のアプリやIoTなどを連携しトリガーによって自動に動かすことができるサービスです。2018年7月1日時点で連携できるアプリは600を超えています。
“If This, Then That”の頭文字から名付けられたIFTTT
IFTTTは”If This, Then That”の頭文字から名付けられたサービスで、「もし、これが行われたら、あれを動かしてね」といった連携を作ることができます。その連携の1つ1つがアプレット(昔はレシピと言われていた)と言います。
ちなみに、自分が普段使いしているアプレットがこの4つです。(カッコ内はアプレット名です。)
・Instagramに画像アップしたら、Twitterに同じ画像付でツイートを行う
(Tweet your Instagrams as native photos on Twitter)
・Swarm(旧Foursquaer)でチェックインしたら、Googleカレンダーのにチェックイン日時場所を記録する
(4sq check-ins (now Swarm) to Google Calendar)
・Spotfyで初めて聞いた曲を自動でSpotifyのプレイリストに毎週保存する
(Automatically keep a playlist of your Spotify Discover Weekly recommendations)
・Shazamでチェックした曲をSpotifyのプレイリストに追加される
(I want know when shazam add a new song)
ちなみに、InstagramとTwitter連携は公式機能としてInstagramが持っています。しかし、Instagramからツイートをすると、画像URLのみ書き込まれURLをタップ(クリック)しないと見ることができません。画像付きツイートであれば、タイムライン上で画像が見え、閲覧者のひと手間を減らすことができます。ちなみに、instagramのURLも付きますので、そちらで見ることも可能です。
ちなみに、このアプレットはIFTTT上に公開されており、自分で作る必要なく簡単に導入が可能です。こういった機能が無料で使えるため重宝しています。
英語サイトのため、日本人にはハードルありますが、便利なアプレットを紹介している日本語サイトもありますので、まずは、そこで紹介されているアプレットから使ってみるのが良いと思います。
IFTTTは開発者向けサブスクリプションモデルでマネタイズをしている
私のようなアプレットを利用するだけのユーザーは無料でIFTTTを使うことができます。IFTTTは1つのアプリから複数のアプリを連携するアプレットを作ったり、インターネットやIoT製品にアプレットを組み込んだりする開発者からマネタイズをしています。
・一般ユーザー(無料)
1つのトリガー(This)で、1つの出力(That)をすることができるアプレットを作ることが可能になる。
・Maker (無料)
1つのトリガーで、多出力をすることができるアプレットを作ることが可能になる。
・Partner(199$/月)
Makerでできることに加えて、開発者が持つアプリやWebサービス等にIFTTTで作ったアプレットを組み込むことができる。
・Partner Plus(499$+/月)
Partnerでできることに加え、より高度なカスタマイズすることができる。カスタマイズしたいことを応相談して費用が決まる。
ここからは私の意見ですが、毎月199$払うぐらいなら自分で各APIを繋ぎ合わせれば良いじゃないかと考えたくもなるのですが、各APIの仕様理解、構築、メンテナンスコストを考えるとIFTTTを通した方が開発スピード面でも保守コスト面でも良かったりします。
IFTTTではないですが、自分も某ダイナミックアドのフィードを作成をする際に、IFTTTのような変換サービスを使っていますが、結構な頻度で仕様のアップデートが入っています。その辺りをある程度カバーしてくれるのが、IFTTTのようなサービスにお金を支払う動機にもなります。
ユーザーからもAPI提供会社からマネタイズしている雰囲気もなく、てっきりwikipediaのような寄付で成り立っていると勝手に思っていましたが、開発者からマネタイズしていたのですね。結構な規模感になっているので、ランニング費用が全然足りていない気もしますが、資金調達でまかなっているのでしょうか。