検索が面倒という視点と将来の検索行為を考える

先日、自分の守備範囲外のことを調べる機会がありまして、Google、youtube、twitterでひたすら検索しておりました。自分の知らない領域ということもあり、指名の検索ワードはなく、単ワードから徐々に掘っていくような方法で検索しておりましたが、Google検索でどこの馬の骨かわからない比較サイトがヒットする度にキィーキィー言っておりました。関連ワードの検索を続けていくうちに、何度も見覚えのあるサイトが表示されるようになりました。「おお、これがコンテンツマーケティングというやつか」と(今さら)感心したものです。Google検索は本当に便利です。

とはいえ、2015年にモバイル端末利用者の2人に1人はGoogle検索を利用しない日があるという記事が出まして、言われてみればモバイルで検索しない日が結構あり、日常生活はほぼアプリ利用で完結しています。「アプリケーションをインストールする」という考え方は昔からありますが、それを一般に開放し、ダウンロードのためのマーケットプレイスを用意したっていうのは、ネット利用の劇的な変化ですよね。国内で老舗であるベクターと同じじゃんと言ってしまえばそれまでですが、キャズムを越えてベクターが利用されていたかと言われると体感的にそこまで至ってない気がしてます。ちなみに、私はかなりベクターさんにお世話になりました。

文字入力検索は減っていく?

改めまして検索の話です。デスクトップPCでネット利用する際、私は今でもGoogleが起点になっています。そういったこともあり1日何十回も検索をしています。仕事柄、一般利用者よりも多いと思いますが、デスクトップPC利用者はGoogleなりYahooなりを使って1日1回は検索をしていると思います。検索はまだまだ無くなりません。

そうはいっても、「自ら打鍵する検索」は行為として減っていくと思います。辞書をひくような能動的行為である「検索」が、いつまでも「探しもの」「質問」「購入導線」のメイン行為とは思えまえせん。ブランド指名検索はアプリ+打鍵以外に置き換わり、それ以外が「OK Google(Android)」「Hey Siri(iOS) 」「Computer(Amazon Echo)」などの対話系インターフェイスに集約され、リコメンドを中心としたものに推移していくのではと思います。そして、その先はHoloLensなどのMR系を駆使したインターフェイスですかね。うーん、近未来~。検索し自ら選択をしたいというタイプの方もいると思いますが、無数の中からリコメンドが効いている状態で100個ぐらい答えをピックアップし、選んでもらうというインターフェイスを用意すれば、選択したいタイプの方もご満足いただけるかと。無数の状態から自ら検索したい人は、そこまでくると「探すことが趣味」みたいな状態なので知りませんw

そんなこんなで、文字を書く行為に加え、文字を打鍵する行為もしなくなっていくのは人間としてどうなんだろう、ああ、でもこれが進化ってやつなのか、とかいろんな思いを頭にめぐらせつつも、「便利」という楽をしたいという欲求もまた人間らしさだったりもします。そんな「便利」にこたえるために、我々は汗をかいてコンテンツを用意し、コンテンツを求めている人に最適化した形でお届けしていくのでした。

参考ページ

・Vector: ソフトライブラリ&PCショップ – 国内最大級の フリーソフト ダウンロードサイト
http://www.vector.co.jp/
・モバイル端末利用者の2人に1人はGoogle検索を利用しない日がある
http://gigazine.net/news/20151021-50-people-zero-search/
・Amazon Echoの起動語がStar Trekのコンピューターみたいになった
http://jp.techcrunch.com/2017/01/25/20170124amazons-new-echo-wake-word-makes-your-star-trek-dreams-come-true/
・Microsoft HoloLens
https://www.microsoft.com/ja-jp/hololens

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